軍艦島

2015年7月、ユネスコは日本のある文化遺産を世界遺産に登載しました。

「明治産業革命遺産:鉄鋼、造船及び炭鉱」

この遺産は日本の産業化を導いた鉄鋼•造船•炭鉱の23か所の施設で、
西欧との技術交流を通じて非西欧国家では最初に
産業化を果たしたことが認められました。

しかし、日本の近代産業施設の裏面には
日本の帝国主義の不幸な歴史が潜んでいます。

遺産に含められた八幡製鉄所、長崎造船所、高島炭鉱、三井三池炭鉱などでは
約3万3400名の韓国人、4184名の中国人、5140名の連合軍捕虜が
強制労働をしました。

動員の過程では略奪と拉致の事例が多かったです。

特に、長崎港の近所にある端島炭鉱は
韓国人の血と汗が滲む所です。

島の模様が日本の海上軍艦を似ており、
「軍艦島」と呼ばれる端島は
1943年から1945年まで約500から800名の韓国人が
強制労役をした所です。

当時軍艦島はガス爆発事故に露出されており、
坑道は労働者が立っていることさえできないほどに狭く、危なく、
「地獄島」と呼ばれました。
劣悪な環境の中で韓国人たちは一日12時間作業をし、
疾病、栄養失調、溺死などで122名の韓国人が死亡しました。

ユネスコは2015年、遺産の登載の当時、
このような強制動員の歴史を考慮し、日本側に各施設の「全体の歴史」を理解することができる解釈の戦略を用意しようと勧告しました。

これに日本政府は強制動員を認め、情報センダーの設立など
犠牲者たちを称えるための措置を約束しました。

「1940年代、一部の施設で多くの韓国人とそのほかの国民が本人の意志に反して動員され、過酷な条件で強制的に労役し…(日本は) インフォメーションセンターの設置など、犠牲者を記憶にとどめるために適切な措置を説明戦略に盛り込みます。」
‐佐藤地、2015年当時駐ユネスコ日本大使

しかし、日本政府はこの約束を守れず、むしろ歴史を歪曲しています。

2017年日本が世界遺産委員会に提出した移行経過報告書には
「強制労役」の代わりに「韓半島の出身の労働者が日本の産業を支援した」という
歪曲された内容を含め、「犠牲者を記憶にとどめるためのインフォメーションセンター」も「産業遺産の保存と認識を高めるためのもの」に変えました。

ユネスコ憲章は次のようになっています。

「相互の風習と生活を知らないことは、人類の歴史を通じて世界の諸人民の間に疑惑と不信をおこした共通の原因であり、この疑惑と不信のために、諸人民の不一致があまりにもしばしば戦争となった。… 平和は、失われないためには、人類の知的及び精神的連帯の上に築かなければならない。」

日本の近代産業施設の裏面の不幸な歴史を認めない日本政府は
人類の知的、精神的連帯の上に平和を築こうとする意志があるでしょうか?

日本の帝国主義の膨張のために犠牲された
韓国人、中国人、連合軍捕虜たちの人権•痛み•涙を
無視したまま我々は平和に向くことができません。

日本政府は該当の遺産が日本の近代化の象徴だけで記憶されることを願っています。

しかし、日本の帝国主義の膨張のために
強制動員された不幸な歴史を記憶しないと、
日本の近代産業施設遺産は解決されていない
日本の帝国主義の侵略の象徴で記憶されます。